イントロダクション

映像世界にデジタル技術が本格的に導入された現在、ブラッド・ピット主演の『トロイ』(04)や大ヒット作『300<スリーハンドレッド>』(07)等、古代の英雄戦史をスペクタクルに描いた話題作や傑作が作られるようになってきた。

そして『ダイ・ハード2』(90)や『クリフハンガー』(93)で世界中の映画ファンの心を鷲づかみにしたレニー・ハーリン監督が、満を持して挑む新たな題材は、少年時代から興味を抱いてきた古代ギリシア神話、ヘラクレス!

数々の映像作品に登場してきた“半神半人”の英雄ヘラクレスの神話こそ、全てのスーパーヒーロー物の原点だと断言するハーリンは、監督初の試みとなる3D映像を駆使し、鋭利な剣と強靭な肉体がぶつかりあうだけではない“新たなヘラクレス像”を、ハーリンらしいダイナミックなタッチで活写。自らの出生の秘密を知らされたヘラクレスが苛酷な宿命に翻弄されながらも、優しくて芯の強いヘベ姫との愛が支えとなり、自らの運命を切り開いてゆく熱いアクション・ドラマである。

ヘラクレスを演じるのはハリウッドの新星ケラン・ラッツ。『トワイライト』サーガ(08~12)のエメット・カレン役でブレイクし、今秋公開の『エクスペンダブルズ3』(14)にも大抜擢。未来のハリウッドを担うアクション・スターは、愛する女性と仲間のために死闘の世界に身を投じる生身のヒーローを、鍛えあげた完璧な肉体で体現している。

ヘラクレスと絆を深め、ともに暴君のアンピトリュオン王に戦いを挑む戦士ソティリス役には、全米大人気のTVシリーズ『スパルタカス』(12~13・シーズン2&3の主役)のリアム・マッキンタイア。ヘラクレスと対峙する無慈悲なアンピトリュオン王役には、『エクスペンダブルズ2』(12)や『ゼロ・ダーク・サーティ』(12)のスコット・アドキンスが強烈な存在感を発揮。ヘラクレスが、終盤でアンピトリュオン王&兄イピクレスと繰り広げる闘いは、本作最大のクライマックスだろう。

なお『ザ・ヘラクレス』は、3D版と2D版の2方式で上映される。